Cockpit09: 乗り物
「少し待ってれば、次のバスがやってくる」 とか、「後から出てくる電化製品は、良くて安い」 などというフレーズがかって流行ったが、航空機の世界もまた世代交代と、栄枯衰勢が激しい。 ボーイング社でいえば、大型機の需要を欲しいままにしてきた B-747の引退がささやかれ、就航してまだ日の浅い 大型機B-777でさえ存在感が薄れてくる可能性大。 その背景には原油価格の高騰、主要国における排ガス規制、そして世界的な航空需要の厳しい現状などがある。
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そうした現況下、今一番注目を集め、この旅客機が飛び始めたら、各国の航空産業の戦略に、抜本的な変化をもたらす可能性さえ出てきたのが、「ボーイングB-787」 の出現だ。 まずこの旅客機の 「開発コンセプト」が、ライバルのエアバスと大きく異なる点に注目したい。 コンセプトの前提条件となる 「これからの輸送形態」について、両社の想定が、根本的に違うからだ。
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エアバス社の想定は、本格的な世界の「ハブ空港化」。 これに対してボーイング社は、「ハブ空港化の否定」。 この想定に基き、エアバスのコンセプトは、「ハブ・アンド・スポーク」、各国のハブ空港間で運用する大型機を開発し、ローカル空港へは、持ち駒豊富な自社の単通路機での振り分け。 これに対しボーイング社のコンセプトは、「ポイント・トウ・ポイント」、乗客は面倒な乗換えを好まず、中型機による目的空港への直行を選択すると言う想定。
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開発コンセプトの違いは、両社の置かれていた「事情」にも関係している。 エアバス社はB-747やB-777に匹敵する大型機を持たなかったため、Aー380の開発に多額の投資をしており、またボーイング社はB-767が、後発の中型機Aー330と比較して見劣りしてきたため、圧倒的な違いをアピールできる中型機B-787の開発に社運をかけてきた。 そうした事情の中で、世界的な景気後退に伴う航空需要の減少が進み、たまたまボーイング社のコンセプトにとって、有利な追い風となったのだ。
エアバス社も市場の変化が、自社のコンセプトに逆風となってきたことに危機感を持ち、B-787の対抗機種として、新しい世代の中型双発機として開発を目指したのが、初期のAー350構想。 エアバス社としては大型機Aー380に開発資源を集中する必要があり、まったくの新規設計から始めることが困難だったため、開発予算は30~40億ドルに絞った。 これに対し航空各社からは、「Aー330の焼き直しに過ぎず、魅力なし」、「B-787にしか興味なし」、といった厳しい反応が続出したため、開発予算を50億強ドルまで増額し、「エアバスAー350XWB」計画を発表する。
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