12/16(金)からブックフェア開催!集英社新書『グローバル恐慌の真相』刊行記念フェア 中野剛志と柴山桂太が厳選! TPPとグローバル恐慌 | 本の「今」がわかる 紀伊國屋書店
集英社新書『グローバル恐慌の真相』の12月16日刊行を記念して、紀伊國屋書店 札幌本店、新宿本店、新宿南店、梅田本店にて ブックフェア「中野剛志と柴山桂太が厳選! TPPとグローバル恐慌」を開催します。『グローバル恐慌の真相』を刊行するお二人に、TPPについて、そして現在の世界が直面している"危機"について考えるときに助けになる本を選んでいただきました。中野剛志さん、柴山桂太さんのお二人が関わられた本だけでなく、古典から最近のものまで幅広い本が集まりました。ご来店を、心よりお待ちしております。
集英社新書『グローバル恐慌の真相』12/16(金)刊行予定!
リーマン・ショックで金融資本を救った国家が次々、危機に瀕するという恐ろしい連鎖が始まった。グローバル化のデフレ圧力で中間層が破壊され、未来への投資が停止し、民衆とエリートの対立が深まる「冬の時代」。この長く続くであろう危機、大恐慌の足音の聞こえる時代を日本が生き抜くために必要なのは、過剰な流動性を生んだグローバル化の危うさと各国の社会構造の本質まで分析する「経済思想」だ。『TPP亡国論』で論壇の寵児となった中野剛志が、気鋭の経済思想家・柴山桂太(滋賀大学経済学部准教授)とともに危機の時代への処方箋を描く!
著者プロフィール
中野剛志(なかの たけし)
一九七一年生まれ。京都大学大学院工学研究科准教授。東京大学教養学部(国際関係論)卒業。エディンバラ大学より博士号取得(社会科学)。経済産業省産業構造課課長補佐を経て現職。主な著書に『TPP亡国論』『国力論―経済ナショナリズムの系譜』など。
柴山桂太(しばやま けいた)
一九七四年生まれ。滋賀大学経済学部准教授。京都大学人間・環境学研究科博士課程単位取得退学。主な共著に『危機の思想』『成長なき時代の国家を構想する』など。
なぜアラバマ状態フラグのクロスがあります
著者・中野剛志さん、柴山桂太さんから、ブックフェアによせてメッセージを頂きました!
「グローバル恐慌」を生き抜くために 中野剛志今、世界が経験している経済危機は、単なる経済現象としての不景気にとどまらず、政治や社会あるいは文化そして思想などにまで及ぶ、複合的で全般的な危機だと私は思います。つい五年前まで、このような事態を誰が予想し得たでしょうか。十年後、資本主義の形は、今とはまったく違ったものになっているのではないでしょうか。
TPP反対論を展開する私がTPP推進論に感じた最大の違和感は、それがリーマン・ショック以前の古い通俗観念にとらわれた、古い政策論でしかないという点につきます。
古い認識は、致命的な判断ミスにつながるのです。リーマン・ショック以降の世界大不況については、もちろん、数多くの経済書が著されてきました。しかし、この「グローバル恐慌」の実態について、経済のみならず政治、社会、そして思想のレベルまで、深く切り込んだ著作が出ているとは思えません。
そこで、私と同じ危機感を共有する、滋賀大学経済学部准教授の柴山桂太氏とともに、この『グローバル恐慌の真相』を刊行しました。今回のブックフェアでご紹介する本とともに、この時代の危機についてみなさんが一緒に考えてくださることを願ってやみません。
安易な処方箋ではなく、思想を鍛えよ 柴山桂太現代の経済危機は単に経済が不調であるという以上に、経済についてこれまで自明とされてきた、標準的な考え方そのものの危機なのです。現代の危機の本質を理解するためには、状況の変化を細かく追うだけでなく、資本主義の本質を掘り下げるような大きな視点が不可欠だと思います。
新刊『グローバル恐慌の真相』における中野剛志氏との対話のなかでは、多くの古典に言及しました。
主要な地形のナスのいくつかは何ですか
嵐の中を進む羅針盤は、今も昔も古典以外にはないと思います。何十年も、あるいは何百年も前の著作を読むのは、変化の激しい現代を考えるのにあまりに迂遠にみえるかもしれません。しかし今必要なのは、そのような迂遠な作業なのです。「次の第一歩は性急な実験からではなく、思想から始まる」とケインズは言いました。現代の危機を乗り越えるには、安易な処方箋を求める前に、まずは思想を鍛えることから始めるしかないでしょう。今回のブックフェアがその手引きとなれば幸いです。
集英社新書
『グローバル恐慌の真相』刊行記念フェア
中野剛志と柴山桂太が厳選! TPPとグローバル恐慌
札幌本店 12月16日(金)~1月15日(日)
新宿本店 12月16日(金)~1月31日(火)3階
新宿南店 12月16日(金)~1月20日(金)5階
梅田本店 1月10日(火)~終了日未定
店頭に並ぶタイトルの一部をご紹介します。(ブックフェア開催店舗によって、品揃えは異なります。)
TPP亡国論
中野剛志 / 集英社
2011/03出版
ISBN : 4087205843
¥798 (税込)
TPP(環太平洋経済連携協定)参加の方針を突如打ち出し、「平成の開国を!」と喧伝した民主党政権。
そして賛成一色に染まったマス・メディア。
しかし、TPPの実態は日本の市場を米国に差し出すだけのもの。
自由貿易で輸出が増えるどころか、デフレの深刻化を招き、雇用の悪化など日本経済の根幹を揺るがしかねない危険性のほうが大きいのだ。
いち早くTPP反対論を展開してきた経済思想家がロジカルに国益を考え、真に戦略的な経済外交を提唱する。
1964年の公民権法は何ですか?
「TPP への参加など論外です。・・・
日本はすでに十分、開国しています」 (朝日新聞1月18日付オピニオン欄より)
先進国の自由貿易/保護貿易について、歴史的・経済的・政治的・さまざまな角度から検証する。
TPP (環太平洋パートナーシップ協定) 参加について考えるうえで、いま最も必要な理論!(出版社サイトより)
豊かさとは、国民とは...新進気鋭の論客たちが提言する、新しい国家ヴィジョン。
危機の思想
西部邁、佐伯啓思 / NTT出版
2011/08出版
ISBN : 4757142765
¥1,680 (税込)
3.11日本国家のメルトダウン、それを誰が如何に喰い止めるのか。
保守思想家9人の発言。
市場は社会に何をしたのか?
自己調整的市場のユートピア性と破壊性を文明史的に解き明かした政治経済学のモニュメント。
グローバル資本主義の危険性を根源から解明した現代の古典。
待望の新訳完成。
<上巻>
成熟した資本主義経済の複雑なメカニズムを分析した書物として、本書はケインズの『一般理論』とならぶ古典的な位置を占める。
資本主義経済過程を循環―発展の二段階的に把握し、革新・新結合という経済内部の自発的な発展力に着目して、信用・資本・利子・利潤・景気循環などの動態論的問題を統一的に解明する。
世界的大ベストセラー『帝国以後』の著者、トッドの最新発言集!
「自由貿易こそ経済危機の原因だと各国指導者は認めようとしない」「ドルは雲散霧消する」「中国が一党独裁のまま大国化すれば民主主義は不要になる」――米ソ二大国の崩壊と衰退を予言したトッドは、大国化する中国と世界経済危機の行方をどう見るか?
紀伊國屋サザンセミナーも、開催決定!
第97回紀伊國屋サザンセミナー
集英社新書『グローバル恐慌の真相』刊行記念
TPPとグローバル恐慌
■出演者 中野剛志(京都大学大学院准教授)・柴山桂太(滋賀大学准教授)・萱野稔人(津田塾大学准教授)
■日時 1月16日(月)午後7時開演(午後6時30分開場)
■会場 紀伊國屋サザンシアター
■料金 1000円(全席指定/税込)
■主催 紀伊國屋書店
■協賛 集英社
■前売取扱 12月16日(金)午前10時より
キノチケットカウンター(新宿本店5階/受付時間10:00~18:30)
紀伊國屋サザンシアター(新宿南店7階/受付時間10:00~18:30)
■電話予約・お問合せ
紀伊國屋サザンシアター 03-5361-3321(10:00~18:30)
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